狩野文庫(読み)かのうぶんこ

百科事典マイペディア 「狩野文庫」の意味・わかりやすい解説

狩野文庫【かのうぶんこ】

東北帝国大学東北大学)に文科系学部を置くに際して,元第一高等学校学長,京都帝国大学文科大学長の狩野亨吉〔1865-1942〕の手により,1912年からその死後まで,数度にわたって購入または寄付された10万点以上にのぼる膨大な和書群をいう。近世書写本が多いが,対象はあらゆる分野にわたり,きわめて貴重なもの。全点がマイクロフィルム化されている。

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世界大百科事典(旧版)内の狩野文庫の言及

【狩野亨吉】より

…1冊の著書すら残さないが,独創的な合理主義思想家であり,志筑忠雄を評価し,埋もれていた安藤昌益を発見・紹介した(1899)。幅広い古書収集家としても知られ,狩野文庫(東北大学蔵)がある。なお,安倍能成編《狩野亨吉遺文集》(1958)がある。…

※「狩野文庫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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