独存(読み)どくそん

精選版 日本国語大辞典 「独存」の意味・読み・例文・類語

どく‐そん【独存】

〘名〙 単独状態で存在すること。他に依存しないで存在すること。また、そのもの。
※文芸上の自然主義(1908)〈島村抱月〉二「此の六項目の何れかが并存し若しくは独存して」 〔司馬相如‐大人賦〕

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普及版 字通 「独存」の読み・字形・画数・意味

【独存】どくぞん

独り残る。

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世界大百科事典(旧版)内の独存の言及

【解脱】より

…その真実の知を仏教では悟り(ボーディbodhi,菩提(ぼだい),覚(かく))といい,それを得た人をブッダbuddha(仏陀,覚者)といい,悟りの境地をニルバーナnirvāṇa(涅槃(ねはん))という。 仏教以降に出た諸派の解脱観については,たとえばサーンキヤ学派,ヨーガ学派は,自己の本体であるプルシャpuruṣa(純粋精神)を,身体(ふつうの意味での意識も含む)や外界など物質的なものから完全に区別して知ること(区別知,ビベーカviveka)によって,純粋精神が物質的なものから完全に孤立すること(独存(どくそん),カイバルヤkaivalya)が解脱であるとし,ベーダーンタ学派は,自己の本体であるアートマンātman(我(が))が実は宇宙の本体であるブラフマンbrahman(梵)と同一であると明らかに知ること(〈明〉)によって解脱が得られるとするが,いずれにしても,真実の知によって解脱が得られるとする点では,基本的に上述の仏教の考え方と軌を一にする。悟り【宮元 啓一】。…

※「独存」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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