独立共和派(読み)どくりつきょうわは(英語表記)Républicains indépendants

改訂新版 世界大百科事典 「独立共和派」の意味・わかりやすい解説

独立共和派 (どくりつきょうわは)
Républicains indépendants

フランスの政党正称は独立共和主義者全国連盟Fédération nationale des républicains indépendants。第四共和政の自由主義的右派議員グループの流れをくみ,そのうちの一部が1966年ジスカール・デスタンV.Giscard d'Estaingを中心に結成した。ド・ゴール体制の準与党的立場で,産業・金融などの近代的企業の志向を代弁していく方向をとった。74年ド・ゴール体制を受け継いでいたポンピドゥー大統領の急死によって行われた後任選挙で,ジスカール・デスタンが左翼統一候補ミッテラン決選投票でわずかに上回って当選,ド・ゴール派とともに与党を形成した。しかしド・ゴール派が76年に首相を辞任したJ.シラクを中心に共和国連合(RPR)を形成,これに対し独立共和派は77年共和党を,78年には民主社会中道派や急進党とフランス民主連合(UDF)を結成して与党内の主導権保持に努めた。しかし,81年5月の大統領選挙で社会党のミッテランが当選した結果,野に下った。
第五共和政
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「独立共和派」の意味・わかりやすい解説

独立共和派
どくりつきょうわは

共和党[フランス]」のページをご覧ください。

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