日本歴史地名大系 「狼村」の解説 狼村おおかみむら 富山県:高岡市旧礪波郡地区狼村[現在地名]高岡市戸出狼(といでおおかみ)・戸出町(といでまち)三―四丁目千保(せんぼ)川の下流左岸に位置。南と西は戸出町、東は伊勢領(いせりよう)村に接する小村で、戸出町の一部のように思われていた。正保郷帳では戸出新村と併記して大かめ新村とみえる。五十嵐旧記(戸出史料)には「先年は大かめ住居仕、野に村建申に付則大かめ村と申候」とある。明暦二年(一六五六)の村御印留に狼村と記され、草高七三石・免四ツ。郷村名義抄(越中志徴)では「狼出人を損申故、新開仕村相立申候付」としているが、狼が出た記録は元禄一三年(一七〇〇)に川向うの中田(なかだ)町にある(「前田貞親手記」加越能文庫)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by