猫屋町(読み)ねこやちよう

日本歴史地名大系 「猫屋町」の解説

猫屋町
ねこやちよう

[現在地名]中区猫屋町・えの

雲石路沿いの十日市とおかいち町南に続く両側と、その途中東に折れる横町を町域とする。雲石路は猫屋町南端で山陽道に突当る。広島開府のとき府中(現安芸郡府中町)松崎まつざき八幡宮神官出身の加藤九郎左衛門兼鎮が猫屋を号として商家を構え、町名となったといわれる(知新集)。広瀬組に属した。

元和五年広島城下絵図では町間数二町とあり、寛永二年広島町数家数改め(済美録)では、本家六七軒・借家三〇軒。「知新集」には町門一、町間数三丁四間九歩九厘二毛、竈数九二(本竈二五・借竈六七)、人数二八五(男一五一・女一三四)、うち本道医二人、大工二人、畳刺・桶屋各一人とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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