精選版 日本国語大辞典 「猿回」の意味・読み・例文・類語 さる‐まわし‥まはし【猿回】 [ 1 ] 猿に芸をさせて、見世物にして、金品をもらい受けること。また、その人。縁起物の一つとして正月に回るのが多く、大名諸家では、馬の病気を防ぐという俗信から、わざわざ厩(うまや)で舞わせたりした。猿飼い。猿つかい。猿ひき。猿舞師。《 季語・新年 》 〔日葡辞書(1603‐04)〕[初出の実例]「六つばかりの男の子の手をひき、猿(サル)まはしのやうにせなかへ負しは、三つばかりの女の子」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)前)[ 2 ] 歌舞伎所作事。長唄。二世杵屋正次郎作曲。文化八年(一八一一)江戸市村座初演。三世坂東三津五郎の七変化舞踊「七枚続花の姿絵(しちまいつづきはなのすがたえ)」の一つ。門付けの[ 一 ]を舞踊化したもの。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例