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縁起物 エンギモノ

デジタル大辞泉の解説

えんぎ‐もの【縁起物】

縁起を祝うための品物。社寺や境内で参詣人に売る、だるま・招き猫や酉(とり)の市の熊手(くまで)など。
しめ飾り・門松など正月祝賀用の品物

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百科事典マイペディアの解説

縁起物【えんぎもの】

縁起から発生した,寺社の創建にかかる説話などをいう。最も古くは747年の僧綱所の命による〈伽藍縁起并流記資財帳〉のごとく,法隆寺大安寺元興寺それぞれの起源と財産を記したものがある。平安前期にはいると,本尊の霊験や儀式の由来,高僧の所伝を説いた〈長谷寺縁起文〉〈興福寺縁起〉〈薬師寺縁起〉などが生まれた。平安末期には霊験利益譚を中心とした《信貴山縁起絵巻》《北野天神縁起絵巻》など,従来の漢文縁起に対して物語縁起ともいうべき和文体の縁起絵が作られた。一般に縁起物といわれる酉(とり)の市の熊手招き猫,福達磨,福助などは,社寺の参拝日や縁日で頒布した呪物(じゅぶつ)の商品化したもので,江戸中期より盛んとなった。
→関連項目破魔弓

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世界大百科事典 第2版の解説

えんぎもの【縁起物】

社寺や諸神諸仏の開基,由来,霊験などを記したものを縁起というところから,兆(きざし)の起こる由来も縁起といい,兆に対する俗信から縁起の良し悪しをいうようになり,良い縁起を得れば開運をもたらし,悪い縁起に遭えば不運の結果を招くとされた。そのため将来かならず幸運が招かれるという心意に基づいて,縁起の良い呪物が想像された。それが縁起物である。多くは神社や寺院から授けられ,正月初詣に授与される破魔矢(はまや)は,悪魔をはらい幸運を射止めるものであり,起上り小法師達磨は,七転八起の故事から出世を約束される縁起物である。

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大辞林 第三版の解説

えんぎもの【縁起物】

縁起を祝う品物。正月のしめ飾り・門松、神仏の参詣人に売られる熊手くまでやだるまなどの品。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

縁起物
えんぎもの

社寺の来歴を説いたものが縁起であるが、参詣(さんけい)人が神仏のおかげを被るために、社寺や社寺前の店にて求めるものを縁起物という。よく知られているものに東京・浅草の鷲(おおとり)神社の11月酉(とり)の日に行われる酉の市(いち)がある。このとき参詣者は熊手(くまで)、お多福面(たふくめん)などを縁起を祝って求める。とくに客商売の者で雑踏する。安芸(あき)(広島県)の宮島の杓子(しゃくし)も有名であるが、杓子を縁起物としている神社はほかにもかなりある。正月の初詣(はつもう)でにはいろいろの縁起物がみられる。鎌倉の鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)では矢を出し、大塔宮(だいとうのみや)では獅子頭(ししがしら)を出している。太宰府(だざいふ)天満宮では正月7日に鷽替(うそか)え神事を行っているが、社前の店では郷土玩具(がんぐ)として鷽を売っている。大阪市道修町(どしょうまち)には、俗に「神農さん」といわれる少彦名(すくなひこな)神社があるが、疫病除(よ)けとして笹(ささ)につけた張り子の虎(とら)を参詣人に分かっている。そのほか、奈良法華寺(ほっけじ)の御守り犬をはじめ、達磨(だるま)、招き猫、撫牛(なでうし)などが縁起物として用いられている。[大藤時彦]

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