日本歴史地名大系 「獅子ヶ塔古墳群」の解説
獅子ヶ塔古墳群
ししがとうこふんぐん
[現在地名]塩田町大字馬場下
標高二二七・八メートルの山丘の東南麓、東流する塩田川を俯瞰する標高六五メートル前後の南斜面に築成されている。感潮河川である塩田川は、古代にはこの古墳群近くまで潮流が逆流していたことが推定される。発見された古墳は四基で、二基は首塚・宝塚と称されているが、他の二基には固有名称がなく、この地の小字名を用いて獅子ヶ塔古墳群と総称する。古墳時代の後期中葉に築成されたものと推定される。
この古墳群に隣接する県立塩田工業高等学校の運動場の拡張工事に伴って、昭和四一年(一九六六)二月に宝塚、同四二年一一月に首塚、同四三年一月に無名塚二基の調査が行われた(「宝塚調査概報」新郷土・昭和四一年六月号)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報