普及版 字通 「獺(漢字)」の読み・字形・画数・意味
獺
19画
[字訓] かわうそ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(頼)(らい)。は舌頭來母(らいぼ)の音で、その音は他の舌頭音に転ずることが多い。〔説文〕十上に「小狗の如きものなり。水居して魚をらふ」とあり、〔玉〕に「の如し」という。〔礼記、月令〕「孟春の、~獺(かはうそ)、魚を祭る」とあり、食する前に陳列するという。詩文を作るときに、多く典故を並べたてることを獺祭という。
[訓義]
1. かわうそ。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕獺 水獸、乎曾(をそ)(箋注)今俗に加波宇曾(かはうそ)と呼ぶ 〔名義抄〕獺 ヲソ〔字鏡集〕獺 ヲソ・カハヲソ
[声系]
latが獺thatとなるのは、豊lyeiが體(体)tyeiとなるのと同じく、舌頭音の転じたものである。
[熟語]
獺褐▶・獺穴▶・獺祭▶・獺傘▶・獺皮▶・獺婦▶
[下接語]
海獺・山獺・水獺・野獺・梁獺
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報