玉の小櫛(読み)タマノオグシ

デジタル大辞泉 「玉の小櫛」の意味・読み・例文・類語

たま‐の‐おぐし〔‐をぐし〕【玉の小×櫛】

玉で飾った櫛。また、美しい櫛。
「さしながら昔を今につたふれば―ぞ神さびにける」〈・若菜上〉
[補説]書名別項。→玉の小櫛

たまのおぐし【玉の小櫛】[書名]

源氏物語玉の小櫛」の略称

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精選版 日本国語大辞典 「玉の小櫛」の意味・読み・例文・類語

たま【玉】 の 小櫛(おぐし)

  1. 玉で飾ってある櫛。また、櫛の美称
    1. [初出の実例]「さしながらむかしを今に伝ふればたまのをくしぞかみさびにける」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「玉の小櫛」の解説

玉の小櫛
たまのおぐし

源氏物語玉の小櫛(げんじものがたりたまのおぐし)

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の玉の小櫛の言及

【源氏物語玉の小櫛】より

…注釈書。著者は本居宣長。9巻9冊。石見浜田の藩主松平康定の依頼を受けて,1796年(寛政8)に稿成り,99年に刊行された。巻一・二が総論で,14条を設けるが,特に〈もののあはれ論〉が有名で,旧説の儒仏思想に拠る功利的解釈を不可とし,物語の本質は人間的感動・抒情に在りとした。当時としてまさに画期的であったが,短詩形文学にはそのまま妥当するが,物語,小説には不十分なことが指摘されている。また巻三では,《源氏物語》の各巻々での光源氏の年齢を勘案し,それまで言われていた旧年立(としだて)を正して新年立を立てている。…

※「玉の小櫛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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