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源氏物語玉の小櫛 げんじものがたりたまのおぐし

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

源氏物語玉の小櫛
げんじものがたりたまのおぐし

江戸時代後期の『源氏物語』の注釈書。本居宣長著。9巻。寛政8 (1796) 年宣長が石見浜田の藩主松平康定の依頼によって執筆,同 11年刊行。『源氏物語』研究史上,最も輝かしい業績の一つ。

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デジタル大辞泉の解説

げんじものがたりたまのおぐし〔ゲンジものがたりたまのをぐし〕【源氏物語玉の小櫛】

源氏物語の注釈書。9巻。本居宣長(もとおりのりなが)著。寛政8年(1796)成立、同11年刊。源氏物語の本質を「もののあわれ」とし、旧説の誤りを補正、作者・成立・語句などに新解釈を示したもの。

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世界大百科事典 第2版の解説

げんじものがたりたまのおぐし【源氏物語玉の小櫛】

注釈書。著者は本居宣長。9巻9冊。石見浜田の藩主松平康定の依頼を受けて,1796年(寛政8)に稿成り,99年に刊行された。巻一・二が総論で,14条を設けるが,特に〈もののあはれ論〉が有名で,旧説の儒仏思想に拠る功利的解釈を不可とし,物語の本質は人間的感動・抒情に在りとした。当時としてまさに画期的であったが,短詩形文学にはそのまま妥当するが,物語,小説には不十分なことが指摘されている。また巻三では,《源氏物語》の各巻々での光源氏の年齢を勘案し,それまで言われていた旧年立(としだて)を正して新年立を立てている。

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大辞林 第三版の解説

げんじものがたりたまのおぐし【源氏物語玉の小櫛】

注釈書。九巻。本居宣長著。1796年成立。源氏物語の本質を「もののあはれ」と見る立場から論じ、旧注を批判的に取捨して注釈を施す。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

源氏物語玉の小櫛
げんじものがたりたまのおぐし

本居宣長(もとおりのりなが)の著した『源氏物語』の注釈書。1793年(寛政5)の64歳ごろ起筆し、96年に完成、99年刊行。これは、それより30年ほど前の1763年(宝暦13)に著した『紫文要領(しぶんようりょう)』を増補改訂したものであり、著者の論旨はすでに30歳代前半において形成されていたとみられる。全9巻のうち、巻1、巻2が総論、巻3が年立(としだて)、巻4が校異、巻5以下が注釈となっている。この書の眼目は、なによりも、『源氏物語』の本質が「もののあはれ」にあるとする点にある。それは、儒教や仏教などの道理では律しきることのできない、魂の根源的な感動を意味する。本書では、たとえば「心(こころ)」と「情(こころ)」を区別する分析を試みるなど、後者の感性的なものにこそ人間の根源があると主張している。こうして、物語を儒仏の道理から解き放つところから、人間の本然的な形姿を見定めようとした。本書は、物語固有の意義をとらえようとした、ほとんど最初の文学論として注目される。後世に与えた影響も少なくない。[鈴木日出男]
『『本居宣長全集4』(1969・筑摩書房) ▽中村幸彦校注『日本古典文学大系94 近世文学論集』(1966・岩波書店)』

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