神さび（読み）かみさび

精選版 日本国語大辞典

かみ‐さび【神さび】

〘名〙 神らしく振舞うこと。神々(こうごう)しいさまであること。また、古めかしくて閑寂であること。かんさび。

※至花道（1420）二曲三体の事「かみさび、閑全(かんぜん)なるよそほひは、老体の用風(ようふう)より出で」

[補注]上代ではふつう「かむさび」。

かん‐さび【神さび】

〘名〙 (古くは「かむさび」と表記。動詞「かんさぶ（神━）」の連用形の名詞化) ＝かみさび（神━）

※万葉（８Ｃ後）一・三八「やすみしし わが大君(おほきみ) 神ながら 神佐備(かむサビ)せすと」

かむ‐さび【神さび】

〘名〙 ⇒かんさび（神━）

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

かむ‐さび【^▽神さび】

神らしく振る舞うこと。かみさび。
「わが大君神ながら―せすと」〈万・三八〉

かみ‐さび【神さび】

「かむさび」に同じ。

出典　小学館