玉作村(読み)たまつくりむら

日本歴史地名大系 「玉作村」の解説

玉作村
たまつくりむら

[現在地名]大里村玉作

荒川右岸の氾濫原(沖積低地)に位置し、東は荒川を境に足立郡大芦おおあし(現吹上町)、西は相上あいあげ村、北は当村で荒川に合流する和田吉野わだよしの川を境に津田つだ村。集落は同川の自然堤防上に立地するため、しばしば水害を受けた。当地の周辺には古墳が多く、村名は古代の玉作部が居住したことに由来するといわれる。天正一〇年(一五八二)の成田家分限帳には、譜代侍として各永楽二一貫文の玉作越中・玉作宮内の名がみえるが、玉作氏は当地を名字の地としていたとみられる。小田原衆所領役帳によると、馬廻衆の藤田大蔵丞は「玉作内領家但山添知行」で一五貫文を知行している。田園簿では田方四三八石余・畑方一七三石余、忍藩領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android