本間(読み)ホンケン

デジタル大辞泉の解説

ほん‐けん【本間】

尺度の一。曲尺(かねじゃく)で、6尺すなわち約1.8メートルの長さ。
和琴(わごん)・屏風(びょうぶ)などの、長さ6尺のもの。

ほん‐ま【本間】

家屋の畳の大きさで、本式とされるもの。地方により異なる。
邦楽で、基本的なリズム。
謡曲で、文句の第1音が第1拍の半拍前からうたいだされるもの。
江戸吉原で、座敷持ちの遊女がふだんいる部屋。
「―へ入ってお休みなんし」〈洒・錦之裏

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

ほんけん【本間】

曲尺かねじやくで、六尺(約1.82メートル)の長さをいう。
屛風・和琴・箏そうなどの長さで正式のもの。屛風・和琴では六尺、箏では六尺五寸のもの。

ほんま【本間】

邦楽で、原則に外れないリズム。
謡曲の基本の間で、毎句の第一音が第一拍の直前からうたい出されるもの。
本式と定められたひと間の長さ。特に、京間きようまのこと。
座敷持ちの上級の女郎の部屋。本部屋。 「急にしやくのおこつた顔で、-へはひつておやすみなんし/洒落本・青楼昼之世界錦之裏」

ほんま【本間】

姓氏の一。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

ほん‐けん【本間】

〘名〙
曲尺(かねじゃく)六尺(約一・八二メートル)の長さ。
② 楽器の長さで、正式の標準のもの。和琴では長さ六尺(約一・八二メートル)、では六尺五寸(約一・九七メートル)のもの。
※細雪(1943‐48)〈谷崎潤一郎〉中「光琳菊の蒔絵のある本間(ホンケン)の琴」

ほん‐ま【本間】

〘名〙
① 控えの間、または次の間に対する本部屋。特に、江戸吉原遊郭で、座敷持ちの上級女郎が起居する部屋で、床の間、違い棚がある広い座敷。
浮世草子・風流誮平家(1715)二「祇王とて本間(ホンマ)をはたらき」
洒落本通言総籬(1787)二「本間の天井には四季の艸いろいろ」
② 本式と定められた一間の長さ。京間六尺五寸と同じところもあるが、地方により、実長は異なる。ほんけん。
長宗我部氏掟書(1596)七三条「城普請、其外何によらず、本間六尺五寸間たるべし」
③ 邦楽で、基本的なリズム。
※舞曲扇林(1689頃)一九「拍子の程八ツと云事、ほん地の間、あまだれ拍子にて指を折その程をつもるに、八ツ也。さればこそ本間(ホンマ)といへり」
謡曲の地拍子で、一句の謡い出しが第一拍の直前からのもの。

ほんま【本間】

姓氏の一つ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

特定非常災害

著しく異常かつ激甚な非常災害。死者・行方不明者・負傷者・避難者などの罹災者(りさいしゃ)および住宅の倒壊などの被害が多数発生し、交通やライフラインが広範囲にわたって途絶し、これによって地域全体の日常生...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

本間の関連情報