玉田玉秀斎(読み)たまだぎょくしゅうさい

世界大百科事典(旧版)内の玉田玉秀斎の言及

【猿飛佐助】より

…甲賀流忍術の名人とされる伝説上の人物。玉田玉秀斎による創作講談《忍術名人猿飛佐助》の主人公であるが,1911年に刊行された〈立川文庫〉により大衆のあいだに定着した。戸沢白雲斎に忍術をならい,真田幸村につかえ,いわゆる真田十勇士の一人として活躍するが,大坂夏の陣に討死したことになっている。…

【神道講釈】より

…神道講釈は天保の改革にも保護され,明治に入ってからも大阪に玉田玉枝斎・玉秀斎・玉芳斎の三兄弟があって活躍した。また,明治末から大正期に絶大な人気を博した立川文庫は,京都の社家出身の2代玉田玉秀斎(加藤万次郎)の手によって生まれたものである。【関山 和夫】。…

【立川文庫】より

…四六半截判,立川文明堂(大阪)刊,定価25銭。初めは京都出身の講釈師玉田玉秀斎の口演を,後妻の山田敬と連れ子の阿鉄(おてつ)ら創作集団が雪花散人,野花散人などの筆名で採録していたが,やがて口演速記だけでなく新しく書き起こしたものも加え,その第40編において《猿飛佐助》(1914)という新しいヒーローを生み出した。当時の青少年に歓迎され,大衆文学の一源流となり,また時代劇映画の素材ともなった。…

※「玉田玉秀斎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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