玉米村
とうまいむら
[現在地名]東由利町館合
蛇行する高瀬川の東岸、北は老方村、南は田代村に接する。
慶長一七年(一六一二)の最上氏検地帳の写とみられる御用物件等覚帳(東由利町古文書解読集)に玉米新輪村として村高三六九石七斗六升三合五勺とあるが、この高は貢納高(半物成)を示すものといわれる(秋田県史)。同覚帳に「居屋敷七拾弐間 家数九拾壱間」「漆ノ木〆四百拾本」と記されている。延宝七年(一六七九)の出羽国油利郡玉米之内館前村検地帳(東由利町古文書解読集)によれば、その後館前村と改称され、元禄八年(一六九五)には館野村が分立した(「玉米館野村開発覚書」東由利町古文書解読集)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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