玉転(読み)たまころがし

精選版 日本国語大辞典 「玉転」の意味・読み・例文・類語

たま‐ころがし【玉転】

〘名〙
玉突きの俗称。
胡瓜遣(1872)〈仮名垣魯文〉一「羅紗と洋布を積込んで渡来異人が玉転(タマコロガ)しに負て」
② ビー玉などを転がすこと。また、その遊び。
※大道無門(1926)〈里見弴遠雷往来端でやってる玉(タマ)ころがしンだって」
セルロイドなどで作り、中に鉛玉を入れた繭形の玉を、すべり台状の板の上にころがして、そのひょこひょこころがるさまを楽しむおもちゃ。
※矢島柳堂(1925‐26)〈志賀直哉〉赤帯「柳堂は玉転しの玩具(おもちゃ)を憶ひ出した」
④ 運動会での競技の一つ。大きな球を転がしながら走って、順位を競う。

たま‐ころばし【玉転】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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