王代物(読み)オウダイモノ

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「王代物」の意味・読み・例文・類語

おうだい‐ものワウダイ‥【王代物】

  1. 〘 名詞 〙 浄瑠璃や歌舞伎で、源平時代以前王朝時代の禁中、公卿などの世界の事を主として扱ったもの。「妹背山婦女庭訓」「菅原伝授手習鑑」などの類。大時代物。大時代狂言。王朝物。王代

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の王代物の言及

【王朝物】より

…人形浄瑠璃,歌舞伎狂言の分類の一つ。〈王代物〉ともいう。時代物のうち,上代および平安時代の天皇家や公卿の社会を扱った作品をさす。…

【歌舞伎】より

…歌舞伎は,舞楽,能,狂言,人形浄瑠璃などとともに日本の代表的な古典演劇であり,人形浄瑠璃と同じく江戸時代に庶民の芸能として誕生し,育てられて,現代もなお興行素材としての価値を持っている。明治以後,江戸時代に作られた作品は古典となり,演技・演出が〈型(かた)〉として固定したものも多いが,一方に新しい様式を生み出し,その様式にもとづいた作品群を作りつづけてきた。また,古典化した作品の上演にも新演出を試みるなどの方法によって,全体としては流動しながら現代に伝承され,創造がくり返されている。…

※「王代物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android