王宸(読み)おうしん(その他表記)Wáng Chén

改訂新版 世界大百科事典 「王宸」の意味・わかりやすい解説

王宸 (おうしん)
Wáng Chén
生没年:1720-97

清の乾隆期の文人画家。字は子凝,号は蓬心。江蘇省太倉の人。清朝体制派のひとり王原祁(おうげんき)の曾孫。王原祁の婁東(ろうとう)派の傘下で清朝画院の保守的,臨摹(りんも)的な山水画婁東派の枯渇した画調の域を出ることなく,ついに独自の画風を打ち立てるに至らなかった。用筆は墨汁を重ね粗荒さが目立つが,晩年はさらに枯れ,画面の構成には遠大さが欠けていた。著に《絵林伐材》10巻がある。
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