改訂新版 世界大百科事典 「王惟一」の意味・わかりやすい解説
王惟一 (おういいつ)
Wáng Wéi yī
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…晋初に書かれたといわれる皇甫謐(こうほひつ)の《甲乙経》には現在知られている経穴名がほとんど出そろっていて,各脈ごとに整理され,その位置も詳しく記載されていて,経脈と経穴についての考えが,漢代にほぼ完成したことを示している。 経穴の数や位置は,その後学者によって違いが生じたため,北宋の1027年(天聖5)に王惟一によって最終的に整理された。彼は諸家の説を検討して経穴の順序と位置を決定し,銅製の人体模型(銅人)を鋳造して,その表面にその位置を示し,同時に《銅人腧穴鍼灸図経》を著して,それを記載した。…
…中国医学において,表面に経穴と経脈の位置を示した銅製の人体模型で,北宋の1027年(天聖5。1026年ともいう)に王惟一によって2体作られた。その製作目的は経穴の標準の位置を示すためであるが,表面に黄蠟を塗って医者に鍼を刺させ,穴にあたれば水銀が流れ出るようになっていたというから,医者の試験にも用いたのであろう。…
※「王惟一」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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