玖島
くしま
玖島城(大村城)が築かれた一帯で、五小路と称される武家地をはじめ諸役所屋敷や藩校などが置かれた。大村の南東に突き出した玖島崎があり、その南の付根に玖島川が注ぐ。寛永年間(一六二四―四四)大村藩主大村純長のとき海城たる玖島城に接して造築された船蔵は産物会所の付属施設とされ、大村湾の海上輸送によって領内各地と結んで物資や兵員を運ぶ船の格納施設であった。元禄年間(一六八八―一七〇四)の初め、内海に面した板鋪浦に移された。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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