珍事中夭(読み)チンジチュウヨウ

デジタル大辞泉 「珍事中夭」の意味・読み・例文・類語

ちんじ‐ちゅうよう〔‐チユウエウ〕【珍事中×夭】

思いがけない災難
「―に逢ふこと常の事なり」〈義経記・二〉

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精選版 日本国語大辞典 「珍事中夭」の意味・読み・例文・類語

ちんじ‐ちゅうよう‥チュウエウ【珍事中夭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「中夭」は災難の意 ) 思いがけない災難。ちんじちょうよう。
    1. [初出の実例]「東国の方へも主に志もあり、ちんじちうようにも会ひ、又敵に首を取らせじとて自害する者の為に、是こそ末代の手本よ」(出典:義経記(室町中か)六)
  3. ( 形動 ) 思いがけない珍奇なこと。また、そのさま。ちんじちょうよう。
    1. [初出の実例]「イヤはや、奇妙希代希有けれつ、ちんじちうやう言語道断なことであった」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)二)

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