最新 地学事典 「珪化作用」の解説
けいかさよう
珪化作用
silicification
熱水溶液との反応で岩石のSiO2が増加する変質作用。強酸性の条件ではSiO2とTiO2以外の主成分が岩石から溶脱され,残留シリカからなる多孔質珪化岩が生成。重複してSiO2の沈殿が起こると緻密な珪化岩になる。珪化岩は微粒の石英集合体でルチルあるいはアナターゼと黄鉄鉱を伴う。高硫化系の浅熱水金鉱床を特徴づける変質作用。珪化岩からなる珪化帯の外側には明ばん石あるいはカオリナイトが出現し,高度粘土化変質帯に移行。地表付近の低温環境で生成した珪化岩はクリストバライト・オパールからなる。弱酸性ないしアルカリ性の条件で起こる珪化作用では,SiO2の沈殿と交代作用によって細粒の石英が付加される。多くの場合K2O以外の成分は減少。ただしAl2O3の減少はわずか。炭酸塩岩に対する珪化作用では,炭酸塩鉱物を微粒の石英が交代してジャスペロイドを生成。
執筆者:井沢 英二
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

