現の人(読み)うつつのひと

精選版 日本国語大辞典 「現の人」の意味・読み・例文・類語

うつつ【現】 の 人(ひと)

  1. ( 「うつつ(現)」から ) この世に生きている人。実在の人。うつつびと。
    1. [初出の実例]「うつつの人もさぞあるべかめる」(出典:源氏物語(1001‐14頃)蛍)
  2. ( 「うつつ(現)」から ) 正気の人。気の確かな人。
    1. [初出の実例]「うつつの人の乗りたるとなん、さらに見えぬ」(出典:枕草子(10C終)九九)
  3. ( 「うつつ(現)」から ) 正気を失った人。夢見ごこちでぼんやりしている人。
    1. [初出の実例]「様子をきけども、かって物をいはねば、現(ウツツ)の人にあへるごとし」(出典浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む