現地金融(読み)げんちきんゆう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「現地金融」の意味・わかりやすい解説

現地金融
げんちきんゆう

海外での日本向け輸出入取引を円滑に進めるために,あるいは海外での生産活動を活発に進めるために,日本の外国為替銀行の在外支店が日系商社,メーカーの海外支店あるいは現地法人に対して融資をすること。現地貸しともいう。これら商社などの海外支店は,一般に地場 (じば) の商社に比し資本金も小さく信用力も不十分なので,現地外国銀行からの借入れが困難であり,一方日本の外国為替銀行の海外支店も資金調達力に限度があるため,商社の海外支店の信用力を補完して現地の銀行からの借入れを円滑にする現地保証 (スタンドバイ・クレジット) や本社保証状など間接金融,あるいは商社などの海外支店の資金を潤沢にする直接金融である現地貸しを行う。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android