理慶尼記(読み)りけいにき

日本歴史地名大系 「理慶尼記」の解説

理慶尼記
りけいにき

一冊 理慶尼

別称 武田勝頼滅亡記・詠歌の書

原本 高野山持明院

解説 織田信長に攻められた武田勝頼が新府城を落ちて岩殿城へ向かう途中田野悲運の最後を遂げる様子を武田一族勝沼信友の娘である理慶尼が流麗な筆致和歌を添えて書き、最後に自分の近況を記す。史書ではなく、理慶尼に仮託して作られた女流文学作品とされる。

活字本 続群書類従二一上・甲斐叢書八・武田史料集

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報