琵琶笛(読み)ビヤボン

デジタル大辞泉 「琵琶笛」の意味・読み・例文・類語

びやぼん【××笛/口琴】

江戸末期に流行した玩具楽器。細長い鋼鉄をかんざしのように二股にし、その間に針のような鉄をつけたもの。根もとを口にくわえ、間の鉄を指ではじいて鳴らす。きやこん。くちびわ。びわぼん。→口琴こうきん

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精選版 日本国語大辞典 「琵琶笛」の意味・読み・例文・類語

びやぼん【琵琶笛・口琴】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代、口を開き、中にはさんで奏した玩具楽器。細長い鋼鉄をかんざしのように二股にし、間に針のような鉄をつけ、先端を曲げ、固着した根本一端を横ぐわえにし、曲った先端を指頭で弾きながら吹き鳴らす。きやこん。びわぼん。
    1. びやぼん
      びやぼん
    2. [初出の実例]「琵琶笛、童稚訛りてビヤボンといふ」(出典:随筆・兎園会集説(1825頃)琵琶笛松風こま)

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世界大百科事典(旧版)内の琵琶笛の言及

【ビヤボン】より

…二またの足の一方に付いている爪を少しずつ手ではじくと〈ビヤボン〉と鳴るのでこの名がついた。琵琶笛とも呼んだ。1830年(天保1)刊の《嬉遊笑覧》に〈此笛を江戸の子供もてあそびたり。…

※「琵琶笛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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