二股(読み)フタマタ

デジタル大辞泉 「二股」の意味・読み・例文・類語

ふた‐また【二股/二×俣/二×叉】

もと一つで先が二つに分かれていること。また、そのもの。「道が―に分かれる」
同時に二つの目的を遂げようとすること。また、同時に二つのものに働きかけること。「―をかける」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「二股」の意味・読み・例文・類語

ふた‐また【二股・二俣・二叉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. もとが一つで、末が二つに分かれているもの。
    1. [初出の実例]「尾張の相津に在る二俣(ふたまた)榲を二俣小舟に作りて」(出典古事記(712)中)
    2. 「今年瑞麦両岐(フタマタ)に分れたり」(出典:白氏文集天永四年点(1113)四)
  3. ふたまたごうやく(二股膏薬)
    1. [初出の実例]「或はふたまたにて、小身なる敵にかち」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品五〇)

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世界大百科事典(旧版)内の二股の言及

【長万部[町]】より

…その副産物として湧出したのが長万部温泉(単純泉,49℃)である。町の北西部の二股温泉(ラジウム泉,50℃)では,温泉華(湯の華)の一種である石灰華のドーム(道の天然記念物)が見られる。【奥平 忠志】。…

※「二股」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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