瑞岩寺村(読み)ずいがんじむら

日本歴史地名大系 「瑞岩寺村」の解説

瑞岩寺村
ずいがんじむら

[現在地名]揖斐川町瑞岩寺

かす川を挟んで市場いちば村の南西にあり、村域は南に広く延び、池田いけだ山山頂に及ぶ。地名は古寺瑞巌ずいがん寺にちなむ。同寺は明徳元年(一三九〇)の足利義満御教書などの中世文書、近世初頭の文書などを所蔵する。二条良基の「小島のくちすさみ」に寺名がみえる。豊臣秀吉の蔵入地(代官石田三成)を示す天正一九年(一五九一)四月二七日の近江国・美濃国御蔵入目録(林祝太郎氏所蔵文書)池田いけだ郡内小島おじま「すいかんし」四七石余とある。慶長二年(一五九七)地内で市場村の者が簗打ちをしたとして公儀に訴え、旧来どおり立入を禁じている(「七日市場見右衛門尉外六名連署契状」瑞巌寺文書)慶長郷帳に「すいかんじ村」とみえ、高五〇〇石余とあるが、これは五〇石余の誤記か。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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