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定免 じょうめん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

定免
じょうめん

江戸時代の年貢 (ねんぐ) 賦課率である免 (めん) の算定法の一つ。在来の検見 (けみ) 法の不便や弊害を補うため,過去数年の租米の額の平均値から免 (取箇〈とりか〉ともいう) を算定し,これを一定年限,作柄の豊凶にかかわらず維持することとしたもの。

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デジタル大辞泉の解説

じょう‐めん〔ヂヤウ‐〕【定免】

《「免」は年貢の賦課率のこと》江戸時代の徴税法の一。過去5年・10年・20年間などの田租額を平均して租額を定め、一定の期間内はその年の豊凶に関係なく、定額を徴収したこと。風水害などで損害が著しいときは、破免という処置をとって減税した。→検見(けみ)

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百科事典マイペディアの解説

定免【じょうめん】

定免法

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世界大百科事典 第2版の解説

じょうめん【定免】

江戸時代の徴租法で検見法に対するもの。過去数ヵ年の収穫量の平均を基礎として向こう3,5,10ヵ年あるいはそれ以上,年の豊凶にかかわらず一定の年貢額を請け負わす方法。幕領では近世前半期にはおもに畝引検見(せびきけみ)取法を実施していたが,毎年行う検見法は莫大な出費・日数・労力を要した。また検見完了まで収穫を許さないので,収穫期を失して損失が多く,裏作の仕付けも遅れ,その間農作業も中止せねばならなかった。

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大辞林 第三版の解説

じょうめん【定免】

江戸時代の徴税法の一。年貢高を固定し、ある一定期間、豊凶にかかわらず納めさせる方法。年貢高は、5年・10年・20年などある期間の平均をとって定められた。享保きようほうの改革で実施され、以後全国に普及した。定免法。定免取り。 ↔ 検見けみ破免はめん

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世界大百科事典内の定免の言及

【浮免】より

…このような初期の浮免の例としては,東大寺領の大仏供白米免田・御油免田・香菜免田,興福寺領の進官免田などが著名であるが,これらの大和国内の諸免田では11世紀前半以降しだいに田地の固定化が進行する。この固定化した形態を浮免に対し定免(じようめん)という。鎌倉期以降でも地頭・下司などの荘官に給分として与えられる雑役免田が浮免の形をとることがあり,〈雑免者浮免也,下地不定之間〉と見える高野山領備後国大田荘の例がよく知られている。…

【享保改革】より

…幕府財政は支出増により悪化し,22年財政が窮迫し旗本・御家人の整理が必要となるほど切米支給や商人への支払が停滞したため,諸大名に対し参勤交代在府期間の半減を代償に高1万石につき100石の上米(あげまい)令を発し急場をしのぎ(1731廃止),根本的解決のため年貢増徴と新田開発に努めた。22年幕領に年貢定免(じようめん)制を施行,石代納に際し三分の一銀納制をとっていた上方諸国にこれをやめて米納を達し,米納困難で金銀納を願った場合は代官が石代値段をせり上げ勘定所にうかがうこととしたので年貢増徴の成果も上がったが,弊害が多く24年廃止した。同時に有毛検見取法(ありげけみどりほう)(有毛検見)を採用,米や商品作物栽培など生産力上昇の成果を収奪し,49年(寛延2)には上方を中心に全国に拡大した。…

【辻六郎左衛門上書】より

…守参は1699年(元禄12)美濃郡代,1718年(享保3)勘定吟味役に抜擢(ばつてき)され14年間在職した農政の熟練者で,〈地方(じかた)の聖〉と称された。内容は検地,年貢,開発,治水,出入作,質地等多方面にわたる簡単な説明であるが,やや詳しく年貢の検見取(けみどり)制と定免(じようめん)制について論じ,定免制は小百姓にとって不利との見解をとっている。《日本経済大典》所収。…

【土免】より

…呼称は異なるものの,長州藩,松山藩,西条藩,福岡藩などで採用された春免(はるめん)制,春定制も同種の徴租法である。なお,従来近世の徴租法については,検見取とともに定免(じようめん)制が挙げられていたが,これは,土免制の一形態として,すなわち年貢率固定の側面に重点を置いた土免制としてとらえ直すことができる。【水本 邦彦】。…

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