瑞泉寺(読み)ずいせんじ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

瑞泉寺(神奈川県)
ずいせんじ

神奈川県鎌倉市二階堂にある臨済(りんざい)宗円覚寺(えんがくじ)派の寺。錦屏山(きんびょうさん)と号する。本尊は釈迦如来(しゃかにょらい)。1327年(嘉暦2)鎌倉幕府の御家人(ごけにん)二階堂道蘊(どううん)が夢窓疎石(むそうそせき)のために瑞泉院という草庵(そうあん)を建てたのが始まりで、初代の関東公方(くぼう)となった足利基氏(あしかがもとうじ)がこの寺を興隆させて中興開基となった。1367年(正平22・貞治6)基氏が28歳で没するや遺命により瑞泉寺に葬られ、以後、鎌倉公方代々の菩提(ぼだい)所として栄え、関東十刹(じっさつ)の第一に位していた。本堂裏の庭園(国指定名勝)は夢窓作といわれ、境内は四季を通じて花の名所として知られる。室町時代の建築物は江戸時代に大半は失われていたが、徳川光圀(みつくに)が復興した。境内には仏殿、夢窓疎石像(国重要文化財)を安置した開山堂、江戸初期の構造の客殿がある。また背後の山頂には、五山の僧が集まって詩会を開いたという遍界一覧亭(へんかいいちらんてい)がある。境内は国史跡。[菅沼 晃]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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