菅沼(読み)スゲヌマ

デジタル大辞泉 「菅沼」の意味・読み・例文・類語

すげ‐ぬま【菅沼】

群馬県北東部日光白根火山北麓にある堰止せきとめ湖。3か所でくびれて、三つの別な湖にみえる。湖面標高1731メートル。すがぬま。

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精選版 日本国語大辞典 「菅沼」の意味・読み・例文・類語

すがぬま【菅沼】

  1. 姓氏一つ

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改訂新版 世界大百科事典 「菅沼」の意味・わかりやすい解説

菅沼 (すがぬま)

群馬県北部,利根郡片品村の東部にある湖。〈すげぬま〉ともいう。白根山(日光白根火山)の溶岩による堰止湖で,三つにくびれ東から清水沼弁天沼,北岐(きたまた)沼(菅沼)と呼ばれている。湖面の標高1731m。もとは一つの湖であったが,1930年に南西岸に発電所が造られ,水を丸沼に落としたため水位が下がり,3湖に分かれた。金精(こんせい道路(95年無料開放)に通じる国道120号線が湖畔通り沼田からバスの便がある。透明度が高く,原生林に囲まれた神秘的な湖で,夏季は観光客が多く,湖畔には大清水キャンプ場がある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「菅沼」の意味・わかりやすい解説

菅沼(すげぬま)
すげぬま

群馬県北東部、利根(とね)郡片品村(かたしなむら)の日光白根(にっこうしらね)火山北麓(ろく)にある高山湖。「すがぬま」ともいう。湖面の標高1731メートル。白根火山の溶岩による堰止(せきとめ)湖で、湖岸線屈曲に富んでいる。面積0.63平方キロメートル。三つにくびれて別々の三湖のようにみえる。東から清水(しみず)沼、弁天(べんてん)沼、北岐(きたまた)沼といい、北岐沼が最大で、深度も63メートルでもっとも深い。年平均125日結氷し、夏も雪解け水で冷たく、濃藍(のうらん)色清澄で美しい。湖水は西に流れ出て八町(はっちょう)滝となり、約300メートル低い丸沼に入る。湖ではマスが養殖されている。1965年(昭和40)金精(こんせい)道路が日光湯元(ゆもと)から菅沼の南岸を経て鎌田(かまた)、沼田(ぬまた)に開通してからは観光客が激増した。湖岸にはキャンプ場もあり、夏はとくににぎわう。日光国立公園に属する。

[村木定雄]


菅沼(すがぬま)
すがぬま

菅沼

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「菅沼」の意味・わかりやすい解説

菅沼
すがぬま

群馬県北東部,片品村東部の白根山(日光白根)北麓にある湖。「すげぬま」ともいう。面積 0.77km2,周囲 6.5km,最大水深 75m,標高 1731m。東から清水沼,弁天沼,北岐沼(きたまたぬま)の三つに分かれ,複雑に入り組んだ形をしている。雪解け水の流入で夏季も水温が低く,貧栄養湖。一部でマス養殖が行なわれる。日光国立公園に属し,夏季には湖畔にキャンプ場が開設。湖岸に金精道路が通る。

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百科事典マイペディア 「菅沼」の意味・わかりやすい解説

菅沼【すげぬま】

〈すがぬま〉とも。群馬県北東部,白根山(日光白根)北麓にある小湖。標高1719m,面積0.8km2,最深75m。清水沼,弁天沼,北岐(きたまた)沼の3湖盆に分かれ,湖水は八丁滝となって西の丸沼に流出。濃藍色を呈し,マスが養殖される。日光国立公園に属し,南岸に金精(こんせい)道路が通じる。

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事典・日本の観光資源 「菅沼」の解説

菅沼

(群馬県利根郡片品村)
日本百景」指定の観光名所。

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世界大百科事典(旧版)内の菅沼の言及

【菅沼】より

…〈すげぬま〉ともいう。白根山(日光白根火山)の溶岩による堰止湖で,三つにくびれ東から清水沼,弁天沼,北岐(きたまた)沼(菅沼)と呼ばれている。湖面の標高1731m。…

※「菅沼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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