瑤民の乱(読み)ようみんのらん(その他表記)Yao-min

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「瑤民の乱」の意味・わかりやすい解説

瑤民の乱
ようみんのらん
Yao-min

中国,清代の少数民族の反乱。瑤民は中国の南西部に住むミヤオ (苗) 族の一支族で,中華人民共和国成立以前ではよう族とも記される。清朝改土帰流政策にも山岳地帯に住む瑤民は従わず,漢人は瑤民の無知をよいことに彼らを欺き,官吏も瑤民の訴えを無視した。そのため道光朝の初めに巫鬼で衆望を集めていた湖南省永州の趙金龍と常寧の趙福才が道光 11 (1831) 年に反乱を起し,彼らを虐待していた天地会の会党や地方官を襲撃,これに呼応して広西省賀県で盤均華が,広東省北西辺で趙仔青の軍も反乱した。清朝は総督の盧坤,提督羅思挙らに命じて同 12年4月にこれを討伐,残存勢力も同年中に平定された。清朝は瑤民に対して懐柔政策を続けたが,こののちも小規模な反乱はしばしば繰返された。

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