ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
改土帰流
かいどきりゅう
gai-tu-gui-liu; kai-t`u-kuei-liu
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出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
中国、明(みん)、清(しん)朝で行われた中国の西南地方を中心とする辺境統治政策の一つ。改土為流(いりゅう)ともいう。雲南、貴州、四川(しせん)、広西などにはミャオ族、ヤオ族などの少数民族が住んでいるが、明朝(1368~1644)ではこれらの地域に通常の地方行政制度を実施せずに「土州・県」を設置した。清朝(1616~1912)でも明の制度を踏襲して、各部族の族長を土州・県の「土官」に任命して、土官の下での自治を許し、それを中央派遣の官僚が監督した。これらの土官は世襲も認められる文官であるが、一方、部族を率いて来帰し、戦功のあった族長は武官である「土司」に任命された。明の制度を踏襲した清朝は、やがて土官、土司を廃止して通常の地方行政に編成し直した。この土官、土司を「品流官」すなわち正式の官僚とすることを改土帰流という。雍正(ようせい)年間(1723~35)にこの地方の少数民族の反乱を鎮圧した鄂爾泰(オルタイ)の手によってより大規模に改土帰流は進められた。
[細谷良夫]
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
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