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環境スワップ かんきょうスワップdebt for nature swap

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

環境スワップ
かんきょうスワップ
debt for nature swap

デット・フォー・ネイチャー・スワップ発展途上国が,先進国の自然保護団体などに対外債務の一部を肩代りしてもらうかわりに,特定地域の環境保全を約束する制度。発展途上国がかかえる多額の累積債務返済と環境保全の同時解決をねらいとして考え出された。第1号は 1987年,アメリカの自然保護団体「コンサベーション・インターナショナル」 CIがボリビア政府と,アマゾン川上流域に自然保護区を設定する協定を結び実施した。以来 92年までに 20件以上のスワップを実施,1億数千万ドルの債務が肩代りされてきたとみられる。しかし,それでも膨大な債務額のうちのごく一部を解消できたにすぎない。日本でもいくつかの銀行が途上国向け債権を寄付している。

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百科事典マイペディアの解説

環境スワップ【かんきょうスワップ】

開発途上国などに自然保護事業に投資してもらうための手法。途上国の対外債務を一部肩代わりするなどして軽減し,それと交換(swap)で当該国の自然保護事業を促す。米国の自然保護団体〈コンサベーション・インターナショナル〉が1987年にボリビア政府と協定を結んで行ったのが始まりで,これまでに米国の団体やスウェーデン政府,日本の銀行などがコスタリカエクアドル,フィリピンなどの開発途上国でスワップを実施している。スワップは自然保護団体などが金融機関の持つ途上国向けの債権を購入して債務を肩代わりし(債権の購入資金は先進国の企業からの寄付により調達),債務負担が軽減された途上国政府に,自然保護団体が立案した自然保護計画実施のための財政援助をしてもらうという方法で実施される。ただ環境スワップには途上国の主権侵害や地域社会の自然利用の拘束,自然保護計画実施地域の居住者の強制移住などの問題があり,慎重な実施が求められている。

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大辞林 第三版の解説

かんきょうスワップ【環境スワップ】

発展途上国の累積債務の返済負担を軽減する代わりに、保護区の設定など、自然保護政策を確約させること。債務自然保護スワップともいう。

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