拘束(読み)コウソク

精選版 日本国語大辞典 「拘束」の意味・読み・例文・類語

こう‐そく【拘束】

  1. 〘 名詞 〙
  2. とらえつなぐこと。自由を制限すること。
    1. [初出の実例]「注に拘刻於守職之吏ぞとしたは、守職之吏どもをきりきざむ様にするほどに、此等にちゃうど拘束せらるるぞと云心なり」(出典:史記抄(1477)一六)
    2. [その他の文献]〔晉書‐王許邁伝〕
  3. 犯人や被告が自由に行動できないようにすること。
    1. [初出の実例]「被告人は公廷に於て身体の拘束を受くることなし」(出典:刑事訴訟法(明治二三年)(1890)一七七条)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「拘束」の読み・字形・画数・意味

【拘束】こうそく

しばられる。〔晋書、許伝〕(王)獻之、(羲之)の風りと雖も、殊に新巧に非ず。其の字勢るに、(そそう)なること枯樹の如く、其の筆蹤を覽るに、拘束せらるること嚴家の隷(がれい)(かつれた下僕)の(ごと)し。

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