最新 地学事典 「環太平洋深成火山活動」の解説
かんたいへいようしんせいかざんかつどう
環太平洋深成火山活動
circum-Pacific plutonic-volcanic activity
中生代から新生代初期にかけて環太平洋地域・大陸縁辺部の全域で生じた,大規模な珪長質火山岩類を伴う花歯岩質深成活動。一般に大規模なバソリスを構成しており,年代は内陸部に向かって若くなる場合が多い。アジア大陸側に比べて米大陸側ではより苦鉄質な花崗岩類が発達し,石英閃緑岩線(quartzdiorite line)によって海洋側の石英閃緑岩・トーナル岩に富む地域と,内陸側の花崗閃緑岩・花崗岩が卓越する地域とに区分される。石英閃緑岩線はアラスカ半島からカムチャツカ半島の付け根を通り,オホーツク海沿岸にまで達するが,それ以南のアジア大陸縁辺部ではみられない。珪長質火山岩類はアジア大陸側でよく発達し,特に中国東北部では内陸部にまできわめて広い分布を示す。隆起運動の結果として,一部では地殻深部の高温変成帯を密接に伴う場合がある。日本列島の白亜紀領家変成帯はその代表的なものである。
執筆者:高橋 正樹
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

