化学辞典 第2版 「環状電子反応」の解説
環状電子反応
カンジョウデンシハンノウ
electrocyclic reaction
電子環状反応ともいう.ペリ環状反応の一種であり,熱または光による鎖状共役ポリエンの閉環反応およびその逆の開環反応をいう.この反応では,共役ポリエンの電子数,熱反応か光反応かによって反応が同旋で進行するか逆旋で進行するかが決まる.この選択性は,ウッドワード-ホフマン則および福井謙一のフロンティア軌道論によって理論的に説明することができる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報