普及版 字通 「瓔」の読み・字形・画数・意味
瓔
21画
[字訓] くびかざり・たま
[字形] 形声
声符は嬰(えい)。嬰は女子が貝の首飾りを(か)けている形。〔玉〕に「石の玉に似たるものなり」とあり、首飾りに用いる。〔後漢書、東夷伝〕に、馬韓の俗では、瓔珠を衣に綴じることを好むという。仏像の身辺につけてこれを荘厳するものを、瓔珞(ようらく)という。
[訓義]
1. くびかざり。
2. たま、たまに似た石。
3. 玉をつらねたかざり。
[古辞書の訓]
〔立〕瓔 クビタマ・タマ・クシノタマ・ハナブサ・クシ
[語系]
瓔・嬰・纓iengは同声。嬰にまといめぐらす意がある。鞅iangは声近く、馬の首にかける繁纓をいう。繁は髪飾りをいう字である。
[熟語]
瓔▶・瓔珠▶・瓔珞▶
[下接語]
香瓔・珠瓔・鈿瓔・連瓔
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報