甘地郷(読み)あまじごう

日本歴史地名大系 「甘地郷」の解説

甘地郷
あまじごう

市川右岸にあった中世の郷で、現在の甘地・坂戸さかどおく小谷こだにが郷域と推定される。「蔭涼軒日録」長享二年(一四八八)一二月晦日条に香厳こうごん(現京都市右京区)領播州甘地郷がみえる。当郷の年貢を守護赤松政則被官人の櫛橋方が収納してしまって納付されないため、同院雑掌惟清が幕府成敗を蔭涼軒主亀泉集証に嘆願している。香厳院は足利義満の義母(足利義詮正室渋川幸子)菩提所で、義満の兄栢庭清祖を開山とする。この跡を義満の長子尊満(友山清師)が継ぐなど、院主は足利将軍家から入った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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