甘山寺石造阿弥陀像(読み)かんざんじせきぞうあみだぞう(その他表記)Kamsan-sa sokcho amit'a-sang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「甘山寺石造阿弥陀像」の意味・わかりやすい解説

甘山寺石造阿弥陀像
かんざんじせきぞうあみだぞう
Kamsan-sa sokcho amit'a-sang

韓国,慶州吐含山麓にある甘山寺址の石仏で,現在ソウルの国立中央博物館蔵。8世紀初頭を代表する新羅彫刻で,光背から台座まで一石花崗岩で造られ,半肉彫状の像は通肩のグプタ式着衣 (→グプタ美術 ) を着け,衣文が丸紐状の平行線で表わされているのが特徴。光背裏面の造像銘から,唐の開元7 (719) 年,新羅の貴族金志誠が父母供養に甘山寺を建て,造像したことが知られる。

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