甘泉宮(読み)カンセンキュウ(英語表記)Gān quán gōng

デジタル大辞泉 「甘泉宮」の意味・読み・例文・類語

かんせん‐きゅう【甘泉宮】

中国陝西せんせい咸陽かんよう北西の甘泉山にあった離宮。秦の始皇帝が造営し、漢の武帝が増築した。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「甘泉宮」の意味・読み・例文・類語

かんせん‐きゅう【甘泉宮】

中国、陝西省淳化県の甘泉山にあった離宮。秦代に築かれ、漢の武帝が増築した。甘泉。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「甘泉宮」の意味・わかりやすい解説

甘泉宮 (かんせんきゅう)
Gān quán gōng

中国,秦の始皇帝が前220年に首都咸陽(かんよう)の北西の甘泉山(陝西省淳化県)に築いた離宮の林光宮に始まる。漢の武帝が建元年間(前140-前135)に高光宮,迎風館,通天台などを増築し,周囲19里(約7.7km),12宮,11台などを甘泉宮と総称した。別に山谷に沿って雲陽に至る周囲540里(約219km)の甘泉苑を設け,仙人石闕(せきけつ),封巒(ほうらん),鳷鵲(しじやく)諸観など宮殿台閣100ヵ所以上があった。漢の楊雄《甘泉賦》にその偉容が詠まれている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android