甘酒進じょ(読み)あまざけしんじょ

精選版 日本国語大辞典 「甘酒進じょ」の意味・読み・例文・類語

あまざけ【甘酒】 進(しん)じょ

  1. ( 「しんじょ」は「しんずる(進)」の未然形に助動詞「む」の付いた「しんぜむ」の変化した「しんぜう」の更に変化したもの ) 子供の遊びで、敵方になった者や鬼になった者をはやしたり、また、幼児を呼び寄せたりするときに使うことば。「甘酒進じょ、ここまでおいで」などといい、からかいの意味を含むことが多い。
    1. [初出の実例]「あまざけしんじょと大ぼやどぶへ落」(出典:雑俳・柳筥(1783‐86)一)
    2. 「『爰までござれ、醴しんじょ』と囃しながら手を叩けば」(出典:読本・夢想兵衛胡蝶物語(1810)後)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android