生下(読み)おいさがり

精選版 日本国語大辞典 「生下」の意味・読み・例文・類語

おい‐さがり おひ‥【生下】

〘名〙
女性髪の毛が、肩から背後の方へ長く垂れていること。また、その髪の毛。
紫式部日記(1010頃か)寛弘六年正月一日‐三日「髪の筋こまやかに清らにて、おひさがりの末より一尺ばかり余り給へり」
② もみあげ。はえさがり。
評判記役者口三味線(1699)京「おひさがりの跡、きっぱりとして、おとがいあほあほとしたる子」

はえ‐さが・る【生下】

〘自ラ四〙 下方へはえる。はえて下方に垂れる。
浄瑠璃・歌枕棣棠花合戦(1746)二「色有る顔に引かへて心は角もはへさがり、裾短なる夜着嶋は、我物いらず人の物。横にねるとの印かや」

はえ‐さがり【生下】

〘名〙 こめかみの下方に生ずる毛のはえ下がった部分。もみあげ。
※俳諧・崑山集(1651)二春「下葉こそ柳のかみのはへさかり

しょう‐か シャウ‥【生下】

〘名〙 生まれること。生まれおちること。〔落葉集(1598)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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