生反(読み)なまぞり

精選版 日本国語大辞典 「生反」の意味・読み・例文・類語

なま‐ぞり【生反】

〘名〙 彫刻に用いる刃物槍鉋(やりがんな)に似てやや小さく、薙刀(なぎなた)の刃のようにそっているもの。
合巻・宝船桂帆柱(1827)上「なまそりは仏師用る」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の生反の言及

【やりがんな(鐁∥鉇)】より

…したがって両手で用い,穂の長さ約10cm,柄の長さ50~60cmのものであったと思われる。これに対し弥生時代以来用いられた鉄製工具は,その多くが小型で片手で用いるものと思われ,現在の木工具では生反(なまぞり),柳葉(やなぎば)と呼ばれる彫刻刀の一種に近いものとみなすべきかもしれない。またこれらの〈やりがんな〉にあてられる〈鉇〉の字も,本来は小矛,鉈(なた)の意である。…

※「生反」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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