生垂(読み)なまたれ

精選版 日本国語大辞典 「生垂」の意味・読み・例文・類語

なま‐たれ【生垂】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「なま」は接頭語 )
  2. なまたれていること。男子が、めめしくて女性的であること。にやけていること。また、その人。近世、京坂地方で多く用いられた語。
    1. [初出の実例]「難間多連(ナマタレ)、一名イヤミ。這国の人物至って痴鈍(なまぬる)く、女を看て涎を流す病有」(出典滑稽本・無飽三才図会(1850)二)
  3. たわいがないこと。また、その人。芝居仲間で用いた語。
    1. [初出の実例]「なまたれ、たわいのない事」(出典:南水漫遊拾遺(1820頃)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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