痴鈍(読み)チドン

デジタル大辞泉 「痴鈍」の意味・読み・例文・類語

ち‐どん【痴鈍】

[名・形動]知恵のまわりが遅くて鈍いこと。また、そのさま。愚鈍。
「いかに―な僕と雖も」〈漱石明暗

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精選版 日本国語大辞典 「痴鈍」の意味・読み・例文・類語

ち‐どん【痴鈍・癡鈍】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) おろかでにぶいこと。頭脳のはたらきが悪いこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「我れ癡鈍にして身命を愛著し」(出典:私聚百因縁集(1257)二)
    2. 「いかに痴鈍(チドン)な僕と雖も」(出典:明暗(1916)〈夏目漱石〉一五八)
    3. [その他の文献]〔顔氏家訓‐音辞〕

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普及版 字通 「痴鈍」の読み・字形・画数・意味

【痴鈍】ちどん

愚鈍。宋・軾〔王仲甫哀辞〕詩 笑ふに堪へたり、東坡癡鈍の老 區區としてほ記(しる)す、舟の痕

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