生焼(読み)ナマヤキ

デジタル大辞泉 「生焼」の意味・読み・例文・類語

なま‐やき【生焼(き)】

なまの部分がいくぶん残る程度に焼くこと。また、そのもの。
刃物の焼きの不十分なこと。また、その刃物。なまくら。

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精選版 日本国語大辞典 「生焼」の意味・読み・例文・類語

なま‐やき【生焼】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「なま」は接頭語 )
  2. なまやけ(生焼)
    1. [初出の実例]「是引垂焼とは見給はで、なまやきなるなど思ては如何」(出典:四条流庖丁書(1489))
  3. ( 鈍焼 ) 刃物などに十分な焼きを加えてないこと。また、そのもの。〔ロドリゲス日本大文典(1604‐08)〕

なま‐やけ【生焼】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「なま」は接頭語 ) 食べ物などのよく焼けていないこと。また、そのもの。なまやき。
    1. [初出の実例]「『サア君鰻を食はんか食はんか』『ウム、此ア往(いか)ない、生焼(ナマヤケ)だ』」(出典:落語・素人鰻(1891)〈三代目三遊亭円遊〉)

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