生煮(読み)なまにえ

精選版 日本国語大辞典 「生煮」の意味・読み・例文・類語

なま‐にえ【生煮】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「なま」は接頭語 )
  2. 十分に煮えていないこと。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「鍋の中を見るに、亀の肉村(ししむら)无し。〈略〉眠り入たりつる程、生煮なりつれば、亀は命長き者なれば、海に走り入りにけりと答ふ」(出典今昔物語集(1120頃か)三)
  3. 技術・性質などが、未熟であること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「仙術が生煮(ナマニエ)にて、まだよく熟(うめ)もせぬに」(出典:浮世草子浮世親仁形気(1720)三)
  4. 態度がぐずぐずしてはっきりしないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「生烹(ナマニエ)な男じゃ」(出典:譬喩尽(1786)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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