生産性年金(読み)せいさんせいねんきん

改訂新版 世界大百科事典 「生産性年金」の意味・わかりやすい解説

生産性年金 (せいさんせいねんきん)

1957年の改革によって成立した西ドイツ年金保険の特徴を表す名称。年金額が名目賃金上昇を反映するように決定または改定されることにより,生産性向上の成果が年金受給者にも配分されるのでこの名称が使われた。支給開始時の年金額は次式によって計算される。

 個人の年金額=個人算定基礎×一般算定基礎×加入年数×1年当り給付率

 個人算定基礎は被用者全体の平均賃金に対する個人賃金比率を加入期間について平均した値。一般算定基礎は支給開始前2年目を含む直前3年間における被用者全体の平均賃金。1年当り給付率は老齢年金の場合1.5%,つまり40年加入で賃金の60%の年金が支給される。すでに支給が始まっている年金の額も,毎年の一般算定基礎額の上昇率と同じ率で改定されることが原則とされている。このように一般算定基礎額を毎年改定することにより,生産性向上の成果が年金にも反映される。
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